「助けて」と言葉にできるだけで人生が変わる
「誰か助けて」
最近、この言葉が言えず、苦しんでいる人が多いような気がします。
特にばりばりやっている人や、真面目で責任感が強い人ほど、人に頼れなかったり誰かに甘えるのが下手で1人で抱え込んでいる人が多いです。
実際私自身、昔から「助けて」というのが苦手な人間です。
「まだ大丈夫だから自分ひとりでやらないと」
「そんなことで誰かに迷惑をかけちゃいけない」
って1人で抱え込んで、耐えきれなくなって爆発して、結果いろんな人に迷惑をかけてしまったこともたくさんあります。
こんなにSNSが発達していろんな人とつながれる時代に、どうしてたった一言「助けて」が言えないのでしょうか。
誰かに迷惑をかけることが悪だと思っている
こどものころ、
「自分でできることは自分でやりなさい」
「人様に迷惑をかけないようにしなさい」
そういわれて過ごしてきた人は大人になっても人に頼ることができない人が多いです。
まだ大丈夫、まだ自分でできるって判断して自分の限界まで追い込んで、気づいたらもう自分自身が大丈夫じゃない状態になってしまうんですよね。
長男・長女の人も同じような傾向が強いです。
小さな頃から誰にも頼れないって勝手に信じてしまっていて、誰かに頼らずにやることがいいことだと植え付けられていると、人に頼ること自体が苦痛になってしまっている人がいます。
そういう人は自分なりの発信でSOSを出していたりするのですが、周りの人になかなかSOSだと気づかれなかったり誤解されてしまうケースも少なくないです。
その発信方法は人によって違うと思うのですが、
・SNSで意味深なつぶやきをしている
・急に暴力的になったり暴言を吐くようになる
・付き合いが悪くなる
・今まで以上に必死に取り組みだす
上記のものが多いと思います。
そうすると見方によってはただイライラしてるだけって思われたり、自己中で協調性がない人と思われてしまうことも多くあります。
限界になるほど助けてと言えなくなる
自分なりにSOSを発信していると、自分では「助けて」って表現しているつもりでも、やはり周りからしたら分かりにくいです。
そのSOSに気づいてもらえないと
「自分で何とかして解決しないといけない」
と思い、今まで以上に必死に取り組み始めます。
しかし根本が何も解決していない状況で必死に取り組んだところで、より空回りをしていき、より焦りが募ります。
そうすると、自分の感情が抑えきれなくなり、何もしていない周りへの当たりがきつくなったり、一人の世界に浸る時間が長くなります。
自分の限界が近いことにも気づかず必死にやっていると、気づいたら限界でボロボロになっている。そういう人も多いと思います。
面白いことに、最初は
「こんなちょっとしたことだから」頼れなかったのに
限界になると
「こんな状況だから」頼れなくなるんです。
結局誰にも頼れず1人で苦しんでいってしまうんですね。
助けてくれる人が誰もいないという幻想
周りからしたら
「そんなにきつかったんだったら言ってくれればいいのに」
っていう話だと思うんですが、
本人からしたら
「こんなことで頼るわけにはいかない」
って思ってたりするんですよね。
でもそれって建前で、「気づいてほしい」という想いとか「誰も助けてくれない」っていう思い込みが強すぎてしまっているんです。
自分が発信しているSOSに気づいてくれないと
「誰も助けてくれない」って思い込んでしまったり
自分の悩みを適当に扱われると
「誰も自分のことをわかってくれない」って思ってしまう。
きっと本当はもっと助けてくれる人もいるのだけど見えなくなるし、信じれなくなっていく。
そして勝手に孤独感につつまれて疎外感を感じて1人になってしまうんですよね。
実は周りも助け方が分からないだけ
人に頼れずに自滅していくタイプは最初にも言ったように
誰かに迷惑をかけないように頑張っていくので
自分の傷を気づかれないようにちゃんと隠そうとするんです。
一生懸命隠しながらも本当は誰かに気づいてほしくて
誰かに助けてほしくて1人苦しんでいるわけです。
でも隠すのに必死だから周りからしたらトゲもあるわけです。
だから周りの人もその人が苦しそうだなって思っても
何が原因で苦しんでいるのか分からないし
トゲがあるから不用意に近づけないんです。
だからとりあえず落ち着くまでそっとしておいてあげようっていうやさしさを発揮してたりします。そのやさしさもそんな必死にもがいている時には理解できないことが多いんですけどね。
原因がわからないし、正直なんていって声をかけたらいいか
分からなかったりとか。
「助けて」って言えれば誰かが助けてくれる。その勇気を持とう
「助けて」て言えないのは怖さもあると思うんです。
自信がなくて自分がSOSを出したところで助けてもらえるんだろうとか、
迷惑って思われたら嫌だなとか。
でもどうせ一人で抱え込むんだったら誰の力も借りずに
苦しむわけじゃないですか。
だったら「助けて」っていうだけ言ってみて、
断れれたら自分でやればいいだけなんです。
そういう勇気を出すのはまだ追い込まれる前に方が気持ち的にはきっとやりやすいと思います。
そして意外と世の中「助けること」が好きな人って多いです。
文句言いながら助けてくれる人、親身になって話を聞いてくれる人、
きっと本当は周りにいっぱいいるはずです。
今の時代はSNSが普及し、いろんな人と簡単につながれる時代なので
SNSでつながった人に打ち明けてもいいと思います。
BARとかの店員さんでもいいと思います。
誰かに話を聞いてもらえるだけで楽になることもあります。
苦しんで爆発してしまう前に「助けてもらう勇気」。
これを持つことが重要です。
助けてもらったところであなたの価値は下がりません。
今回のまとめ
自分が周りの人を信じれてないから「助けて」って言えないだけだと思うんです。
あなたが日々付き合っている人はそんな冷たい人ですか?
あなたが苦しんで助けてって言ったところで話も聞いてくれない人ですか?
まず自分から助けてってちゃんと言ってみましょう。
相手のことを信じてみましょう。
実は相手も助けてって言いたかったけど、あなたが1人で頑張る姿を見て、頼れずに実は苦しんでいるかもしれない。
けどあなたが先に頼ることで相手も頼りやすくなったりします。
もう一人で苦しまなくていいんです。
ちょっとだけ、一歩だけ、踏み出してみませんか?
きっとその一歩が人生を大きく変える一歩になります。