「趣味がない」ことが悩みだったけど、実はたくさんの小さな好きに囲まれて生きていた
「趣味ってなんですか?」
この質問が私は嫌いです。
何と答えていいのか、本岐で分からない。
「休みの日にやることだよ!!!」
って言われるけど、休みの日なんてその時の気分で過ごしてるし。
これといって明確なものが特に見当たらないんです。
もうここ6年くらい、趣味を探しているような気がします。
もはや趣味がないというのが本格的に悩みになってきました。
ネットで検索すると、意外とそういう大人が今多くいるらしいです。
趣味がなかなか見当たらない人の特徴
そこで、趣味なし24歳の私が独断と偏見で、なんで趣味がない人は趣味ができないのか、勝手に私の場合を用いて考察してみました。
1.ずっと忙しく生きてきたから
日常が忙しすぎるのに慣れていると、やりたい事よりもやらなければいけないことをまず先に考える癖がついてしまっているパターンです。
そうすると、ふとした時にやりたいことが思い浮かばなくなるケースがあります。
私の場合、小さな頃からずっと全速力で走らないといけないものが目の前にありました。
小学生からバレー、バトン、習字、ピアノと習い事をしていたため、毎日何かの予定があり、中学生と高校生は毎日部活漬けの生活で、部活を引退した後は受験勉強に追われる日々。
大学生になっても所属した部活がめちゃくちゃ強豪だった為、朝練をしては講義に出て、部活をし、バイトをするのが当たり前。
部活を3年生の時、やめて時間ができた時、ふと本気で困りました。
何をしたらいいのか全くわからない……!!!
それまでは目の前のことをやるのに必死で、夢中で、楽しくて、空いている少しの時間でやりたいことをやるのが当たり前だから、有り余る時間の使い道を完全に見失っていました。
なんというか暇という状態に慣れていなさ過ぎて・・・。
何にも追われていない状況が異常だなと感じるような異常な状態でした(笑)
その時、何か楽しめる趣味を見つけようと思ったが何も見当たらず、卒論とバイト漬けの日々を送り、それはそれはハードな日常を結局選びました。
それから社会人になると、仕事が忙しくなり、もうもはや仕事が趣味というか恋人というか…
それくらい仕事漬けの日々になったので、結局ゆっくりする暇なんてなくなりました(笑)
こういう私みたいな人間は忙しく何かをしている自分に充足感を感じているから、そういう自分でいることが楽しくなっているのだと思います。
つまり「忙しいことが好き」で、「忙しくしている自分が好き」なんでしょうね。
2.好奇心が旺盛すぎる
やりたいことがないのではない。
やりたいことが多すぎるのだ!!!(笑)
だからいろんなものに手を出してやるのだけれど、その途中で他にもやりたいことが見つかってしまう。
悪く言うと、飽き性とも言えるのかもしれません。
でもただ単に飽きているというよりも、常にもっとおもしろいものを探していて、それを発見してしまう能力が人よりも少し高いだけだと思います。
こういうタイプの人は熱中している時はかなり凝ってずっとハマっていたりするものです。ただ、ほかのものを見つけるとすぐに興味が失せてしまうだけで。
3.趣味のハードルが高いから
人によって、趣味と呼ぶまでのハードルは違うものです。
少し好きだと思っているものを趣味と呼ぶ人もいれば、どハマりして長く続けてやっているものだけを趣味と呼ぶ人もいます。
だからもしかしたら他の人から趣味だと見えることでも、自分自身が趣味だと思っていないだけかもしれません。
趣味と呼ぶための自分が作り上げたハードルが高いだけ。
もし2のように、好奇心旺盛なタイプでもあれば、どれだけその時に熱中していたとしても飽きてしまっていればもう趣味だとは呼べなくなってしまうのだと思います。
4.優先順位の最上位が「人」だから
物事が好きというよりも、人が好きなタイプの人です。
「何をするか」よりも「誰とやるか」
これが最も大事だと、大半が物事を指す趣味というフレーズに何かを当てはめることが難しくなってきます。
とにかく人が好きなのです。
優先順位が何よりも人なのです。
こうなってくると、その特定の人物との時間が趣味だと呼べるのかもしれません。
恋愛でいうと、
「大好きな相手といる時間なら何をしていても楽しいと思える」
そんな感覚のことを指します。
趣味が見つからないのは形にこだわっていたから
私はずっと趣味を探してきました。もうそりゃ何年も(笑)
その中できっと私は勝手に趣味の定義を決めて、その形にあてはめようとしてきたんだと思います。
明確でわかりやすいもの。
例えば、車とか、何かスポーツとか、読書とかのように。
ちゃんと好きで、ずっと続けられているもの。
もう何年もしているとか、昔から好きだったとか。
何よりも優先してやりたいと常に思うもの。
家族や友達、恋人との時間よりも優先したいと思えるくらいの好き度。
そういうものじゃないと趣味とは呼べないのではないかと。
だから上記のような特徴をすべて持つ私にとっては、形にあてはまるような趣味は見当たらなかったんだと思います。
というか、好きなことが多すぎて決められなかったのかもしれません。
今思うと、私はいつも小さな好きと思えることにずっと囲まれて生きてきました。
たくさん好きな物事もあるし、たくさんの好きな人にも囲まれてて。
大好きな人のためにすることは何でも楽しい。
目の前のことに真剣に、夢中になって突っ走れる。
たしかに分かりやすい形のある趣味はないけど、たくさんの好きに囲まれている分、他の人よりも楽しい人生を送れているのではないかとさえ思います。
「好き」という自分の気持ちを大切に
誰だって、何かしら、1つくらい、好きなものはあると思います。
何気なく日常でしてしまう行動、
何となくいい感じだなと思える場所、
ちょっといいなと思える人。
好きに小さいも大きいも関係ないんです。
自分の中に自然に湧いてきた好きだと思えるその気持ちを大切にしてあげましょう。
周りからどう見えるかとか形にあてはまるかとかそんなものは関係ないんです。
自分の人生をほんの少しでも充実されていたらいい。
生活の中でふとした癒しになったり、楽しいなって感情を少しでも生み出してくれればいい。
ずっと熱中できるような趣味がなくても、それと同じくらい、もしくはそれ以上に、
日常の小さなことで幸せを感じれる能力があることは幸せなことだと私は思います。